俺の名前はごろう。薬科大学の卒業後は、 薬剤師じゃなくて会社員を経験したいと思って、化粧品会社の開発職として働くことに決めたんだ。 初めての一人暮らしと新しい仕事に最初はワクワクしたんだけど、入社2年目にして早くも転職を考えることになるんだよね…。
仕事自体はやりがいもあってそこそこ楽しいんだけど、問題は職場での人間関係。特に職場は上司をはじめ、同僚や先輩も女性ばかりでさ。聞く人によっては羨ましい状況かもしれないけど、俺にとっては苦痛でしかないんだよね。最近は趣味のブレイクダンスを楽しむ余裕もないくらい、「社会人とはこうも厳しいものなのか」と思い知らされているんだよね。
職場のわがまま女性に振り回される生活
女性社会のなにが嫌かというと、その独特の人間関係。表面的には仲良しに見えるけど、本人のいないところではその人の悪口ばかり言っているんだよね。特に年配のわがままな女性社員は、同僚に仕事のやり方を強制して、みんなを消耗させるし。当然、まわりの同僚はその女性をよく思っていないから、陰口の話題に上がることが多くなっているんだ。 自分で言うのもおかしいけど、俺は女性の扱いにそこそこ慣れてるつもり。彼女もいるし、大学では合コンにも積極的に参加していたからね。ただ、女性が圧倒的多数の職場は初めてだし、人間関係がここまでギスギスしている状態も初めて。さすがの俺も、男性の同僚や後輩が切実に欲しいと思っちゃうよね。
職場の女性とは、表面上は仲良し
人間関係がギスギスしているといったけど、いじめやパワハラといった性質のものではなくってさ。あくまで表面上は仲の良い職場なんだよね。 だから余計にタチが悪い。いっそのこと仲良しグループがはっきり分かれていると、こちらとしても立ち回りやすいんだけど。
何度も言うけど、彼女たちは表面的には誰とでも仲良くしながら、影では全員の悪口を言っている。悪口のターゲットは、その場にいない誰かなんだよね。 つまり彼女たちは表ではみんな仲良くやっているけど、裏では誰も信じていないということに他ならない。正直、同じ空間で働いていると息が詰まる思いだよ。
職場の年上女性から可愛がられる
彼女が言うには、俺はそこそこ顔が良いらしい。そのおかげなのか、今の職場で唯一の男性だけど、周りの女性同僚たちからの評価は悪くないんだよね。 だぶん陰口も言われているだろうけど、今のところ直接俺の耳に入ってこないから、その点では恵まれてるね。
ところが最近になって、同じ職場の年上女性から積極的にアプローチをかけられるようになったんだよね。その女性は結婚もしているし、自分に彼女がいることも知っているのに、「二人で遊びに行こう」と積極的に誘ってくる。
大学時代の自分だったら喜んで誘いを受けたかもしれないけど、今の職場でうわさになるリスクを考えると、とても遊びに行く気にはなれないよね。だから、毎回それとない言い訳を作って、角が立たない程度に誘いを断っているんだ。
裏と表が激しい職場の女性に、精神的ストレスを感じる日々
そんな自分の態度に腹を立てているのか、どうやらその女性は自分の陰口を言っているらしい。もちろん自分の耳に直接は入ってこないのが、なんとなく視線や雰囲気から感じ取れるんだよね。
特に怖いのが、その女性は今までと変わらず笑顔で自分に話しかけてくること。影で俺の悪口を言っているのに、表面的にはとてもフレンドリーに振る舞えるその女性が、正直怖い。
最近は、
・自分の悪口を言われているのか
・どこまでその悪口が広がっているのか
・みんな自分をどう思っているのか ってことが気になって仕方ないんだ。出勤する時間になると考えちゃってツライ。自宅の玄関を開けるのに非常に手間取り、最近では通勤前に自然と涙が出ることもあるんだよね。
職場のわがまま女性から逃げるため、転職活動を開始
・自己流の仕事方法を押し付ける年配女性
・不倫を迫る女性社員
・ギスギスした職場の人間関係
にメンタルを苦しめられた俺が追い込まれていったのは、簡単に想像できるよね。
さすがに今のままではマズイと思って、入社して1年が経過した段階で転職サイトに登録。3年以内で会社を辞める若者が問題になっているけど、まさか自分がその立場になるとはね。
薬局業界への転職を目指す
とにかく現職の閉鎖的な人間関係が嫌だったから、薬局業界への転職を第一希望に活動を始めたんだ。薬局も閉鎖的な人間関係なのかもしれないけど、最悪、薬局業界であれば再転職も簡単という情報があったからね。
そんな感じで転職活動を始めたんだけど、想像以上に書類選考が通らなくて驚いたよ。新卒の頃はほとんど書類選考で落ちたことないのに、 転職になるとこうも厳しいものなのか。
転職先もわがまま女性ばかりのリスクがある?
転職サイトから応募しても不採用通知ばかりで、行き詰まった俺は藁にもすがる思いで転職エージェントに登録してみた。そこで転職エージェントに現状を説明して、薬局業界への転職を考えていると伝えたんだよね。
幸いなことに今は売り手市場のため、紹介できる求人はあるらしい。でも、退職理由が人間関係だと「転職してもすぐに退職してしまうリスクがある」って言われた。「問題を解決できるまでは、現職で頑張ってみてはどうか」と提案されたんだよね。
転職エージェントは求職者に対してとにかく転職させようとするものなのかと思っていたので、この提案は意外だったよ。
職場のわがまま女性に振り回されないための対処法
確かに転職エージェントの指摘もごもっともで、人間関係に問題が出るたびに転職してたら自分の経歴がボロボロになっちゃうよね。転職エージェントから職場のわがまま女性に振り回されない対策をいくつか教わったので、ここに紹介するね。
自分勝手な女性だけじゃないはず!?気の合う女性社員を作る
転職エージェントが言うには、職場には必ず一人ぐらい自分と気の合う人がいるらしい。特に自分が働いているような職場の場合、周りの女性社員も仕方なく周囲に合わせている可能性が高いとのこと。
なので、最初は職場の全員が陰口を言い合っていると思わず、一人一人としっかり向き合ってみてはどうかとアドバイスされたんだよね。
確かに一年目は仕事を覚えるのに必死で、周りの人とじっくり関係を築くことをおろそかにしていたかもしれない。特に陰口合戦が気になりだしてから、あまり職場の人と深く関わることをしなくなったんだよね。
転職すること自体はいつでもできるから、まずは今の職場でできることを全てやるという気持ちで毎日を過ごしてはどうか、という転職エージェントのアドバイスが心に響いたよ。
めんどくさい女性のいいところを見つめる
次にアドバイスされたのは「わがままな人やめんどくさい人の良いところに目を向ける」といった内容。正直最初にアドバイスを聞いた時は、あんな人に良いところなんかあるわけないと思ってたんだ。
でも、転職活動で他社の求人票と現職の労働環境を比べると、少しだけ職場の環境を冷静に見るようになったと思う。
最初は仕事のやり方を押し付けてくる嫌な先輩だと思っていた女性も「 自分のやることに手を抜かない仕事熱心な人」とポジティブに受け止めることができてね。不倫を迫ってくる女性社員の人は相変わらずだけど、「ここまで人を好きになれるのはある種の才能ではないか」と最近では思えるようになったんだよね。
陰口の言い合いが日常茶飯時の職場も、一人一人の良いところに目を向けて丁寧にコミュニケーションが取れるようになって、心なしか、以前よりも陰口が気にならなくなったんだよね。
わがままに振り回されない割り切りスキル!職場は仕事をする場だ
最後のアドバイスは「職場はビジネスの場であり仕事をする場所だと割り切ること」も大切だということ。これもアドバイスを受けた当初は、とても受け入れがたい提案だったけど、最近になって少し割り切きれるようになったんだよね。
思い返せば就活中は自分のやりたいことや将来のキャリアについてばかり目がいっていた。でも、そのためには「毎日の地味な仕事の積み重ねが大切なんだ」と考えるようになったよ。
結局俺は一度転職を諦めて、しばらくは現職に集中することに決めたんだよね。 職場のわがままな女性には相変わらず振り回されがちだが、 不思議と以前よりも嫌な気持ちはしない。今回の転職活動はうまくいかなかったが、社会人として大切なことに気づけたので全くの無駄ではなかったと思うよね。